編み物用の糸
糸には色々と種類があって、編み物で使う糸もそのたくさんの種類の中の一つになります。
手芸屋さんには、必ず編み物コーナーがあり、そこに置いてある糸はほぼ編み物に使う糸ですが、インターネットでも「編み物 糸」とキーワード検索すれば、編み物に使える糸が買えるショップなどが結果として表示されます。
呼び名によっても、編み物用の糸として分類されます。
例えば、「毛糸」。
毛糸と言えば、ほとんどの人が「編み物の糸」と認識するでしょう。
また、編み物用の糸には、必ず編むために必要な情報が載っています。
その情報が載っているかどうかで、編み物用の糸だと判断することもできます。
編むために必要な情報とは?
その糸を編むと、どんな状態のものが完成するかを予測できる情報が、”編むために必要な情報”として記載されています。
編むためにはどの針(かぎ針・レース針)を使って編めばいいのか、仕上がりの風合いやサイズがわかるように下記のような内容が書かれています。
糸の情報
ほとんどの編み物用糸にはこんなことが書いてあります。
○○○○○糸 30番
まず、糸の名前と番手が記載されています。ここにメーカー名も書いてある場合もありますよ。
番手というのは糸の太さを表す単位のことです。
30番手を「#30」と表示されていることもあります。
番手については、こちらを参考に載せておきます。
番手とは・・・ 紡績した糸の太さを表わす単位で、一定の重量に対して、長さがいくらあるかで表わし、綿番手、毛番手、麻番手などがあります。番手数が大きいほど糸の太さは細くなります。 綿番手の1番手とは、重さが1ポンド(453.6g) で長さが840ヤード(768.1m) あるものをいいます。
材質・品質表示
糸の素材…綿や麻などの表示がされています。
使ってる素材によって、出来上がりの感じも変わるので、作品にあう素材を選ぶときの判断基準になります。
例えば、ウェアや肌に触れるものを編むときは、綿など肌触りの心地いいものがいいですよね。
また、コースターや鍋敷きなどを編みたいときは、麻などで編むとナチュラルな雰囲気が出せます。
こういう完成した時の素材感の参考になります。
標準重量
糸全体の重さと長さが記載されています。
例えば、150cmのマフラーを編む場合、50gの毛糸を10玉使ったら、マフラー全体の重さが500gになりますよね。
500gのマフラーを首に巻いておくとちょっと重いかもしれないので、マフラーの重さを軽くするには、同じくらいの長さの糸で重さの軽いものを選ぶといいですよね。
また、同じ作品を違う糸で編む場合、最初に使った糸の重さと長さがわかれば、それを基準に糸を用意すると同じくらいのサイズで編むことができます。
これはあとで説明する標準ゲージにも関わってきます。
※糸によっては、長さが書いてないこともあります。特にウェアを編む糸でない場合。
使用針
この糸で使うといい針のサイズが書いてあります。
針のサイズについては、こちらのページを参考にしてくださいね。
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標準ゲージ
標準ゲージとは、この糸と指定の編み針(かぎ針、レース針や棒編みの針)で編むと、編んだものがどのくらいの大きさになるかの基準です。
10cm×10cmの正方形を編む場合に、編み目が何目何段必要かが書いてあります。
上の表で見ると、横10cm編むのに必要な編み目の数が40目〜50目、縦10cm編むのに必要な段数が20段〜30段ということになります。
目数と段数に幅があるのは、編む人の編み方のクセによって目の大きさが変わるからです。
糸の標準重量のところで、同じ作品を違う糸で編んだ場合の参考になる…と書きましたが、同じ作品を違う糸で編む場合、この標準ゲージ(10cm×10cmの正方形を編んだもの)が、完成品のサイズの参考になるので、標準ゲージにどのくらいの糸を使ったかで必要な糸の数を割り出すこともできます。
こんな簡単な書き方の糸もあります
こんな風にリスト書きになってるものもあります。
書いてあることは、ほぼ上の内容と同じです。
かぎ針編み用糸のここを見る
ダルマレース糸の場合
糸には必ず、包装がされているか帯がかかっています。
帯っていうのは、このダルマレース糸だと白い紙が巻いてある部分です。
糸を回して、帯を見てみると・・・
↓↓↓動画になってます。
スタートボタンをクリック(タップ)してね。
少し回したところに糸の情報がありました。
この部分が、この糸の情報になります。
エミーグランデの場合
エミーグランデの場合は、帯はなく包装フィルムだけです。
なので、直接フィルムに記載されています。
ちょっと、わかりにくいですが、2ヶ所にわけて記載されています。